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2012年05月17日

キール

キールとは、ショートドリンクに分類されるカクテルの1種で、白ワインに少量の黒スグリ(カシス)のリキュールを加えたものを言います。
キール

このカクテルを考案したのは、フェリックス・キール(キャノン・フェリックス・キールである 。
このカクテルが世に出たのは、第二次世界大戦後のこと 。 第二次世界大戦が終わったのは1945年であるが、すでにこの年には考案されていたとも言われる 。
この第二次世界大戦後というのは、ブルゴーニュ産のワインの出荷が伸び悩む状態が続いていたのだが 、このことがこのカクテルの誕生に影響しているとされる。と言うのも、ディジョン市と言えば、ブルゴーニュ地方の中心的な都市として知られているが、ここはワインの生産が盛んな地域であり、ワインが売れないというのは地元経済にとって大きな打撃となるからだ。そんな時、ディジョン市の市長の座にあったフェリックス・キールが 、白ワインをベースとしたカクテルを創作して、それを普及させることで、地元のワインの販促を図ることにしたのである。
ディジョン市周辺は、カシスやブドウの栽培が行われており、カシス・リキュールや白ワインも生産されているわけだが、フェリックス・キールは、この両方の酒を使った、このカクテルを考案した。彼はブルゴーニュ地方特産のアリゴテと言う辛口の白ワインと、同じくブルゴーニュ地方特産のクレーム・ド・カシスと言うカシス・リキュールを用いて、このカクテルを作ったのである 。 このカクテルで地元の産物を宣伝し、それにより、両方の酒の販促を狙い 、また、ブルゴーニュ地方の農業振興にもつなげようとしたのである。 そして、このカクテルを普及させるために、ディジョン市の公式歓迎会(レセプション)では必ずこのカクテルを供するなどのPR活動を行った。 なお、この時、このカクテルを食前酒として薦めていた。 ともあれ、このようなPR活動の結果、このカクテルは普及し、いつしかこの「ディジョン市公式カクテル」は、市長の姓にちなみ「キール」と呼ばれるようになったのである。 このキールは、ヨーロッパにおいて、1960年代には広く飲まれるカクテルとなっていた 。 この結果、フランソワーズ・サガンの『1年ののち』に登場するなど 、文学作品にも取り上げられるようになった。
ちなみに、このカクテルを創作した理由として、酒の販促という目的があったのは先述の通りである。ところで、日本でクレーム・ド・カシスの販売量が伸びるきっかけとなったのは、このカクテルが流行したことによるわけであり、これなどは実際に販促につながった例だと言うことができる。

キール

標準的なレシピ
白ワイン : カシス・リキュール = 4:1 〜 9:1

キール

作り方
カシス・リキュールを入れたワイン・グラスに、よく冷やした辛口の白ワインを注ぎ、軽くステアする 。 なお、一般的なコールドドリンク(冷たいタイプのカクテル)とは違って、このカクテルの作成過程には、氷を使用して材料を冷却する工程が無い上、グラスにも氷が入っていないので、カシス・リキュールも含めて、材料はあらかじめ良く冷やしておくことが望ましい。

キール

キール
Cafe&bar RossoRosso 場所 Asuka_SIM club雷神前
http://slurl.com/secondlife/ASUKA/128/160/80




Posted by hidesun716 at 19:17│Comments(0)キール
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