hidesun716
2011年12月24日
16:10
カクテル (英語: Cocktail) とは、ベース(基酒)となる酒に、他の酒またはジュースなどを混ぜて作るアルコール飲料のこと。混酒。
古代エジプトでは、生姜や蜂蜜をビールに混ぜて飲んでいましたし、古代ローマでは、ワインに何かしらを混ぜて飲んでいたようです。そして12世紀~17世紀のヨーロッパ諸国では、ワインやスピリッツ類に薬草を入れ、暖めて飲むのが流行したそうです。
ヴァン・ショーと呼ばれる赤ワインにシナモン、オレンジピール、蜂蜜を入れて温める飲み物は、今でも冬の定番カクテルとして飲まれています。そして、蒸留酒の技術が進歩して行き世に広がり始めると、社交界などでも好んでカクテルが飲まれるようになりました。ですが、この頃は、湖や川などに張った氷をカクテル用に使用していました。
その後1879年に製氷機が発明されると、現代式のミクスト・ドリンクのカクテルが登場してきました。
カクテルは先ずアメリカで大流行し、その後第一次世界大戦とともに、世界に広がりました。
第二次世界大戦が終盤を迎える頃には、ヨーロッパにも飛躍的に広がりをみせました。
日本には明治初期に入ってきて、大正時代になると東京の下町にBARが出現しカクテルという名前が浸透していきました。
【 カクテルの語源 】
ロンドンで1948年に出版された「ザ・スクァイア/レシピーズ」という小冊子で「CockTail(カクテル)」という言葉が初めて登場したと言われています。カクテルの語源はいろいろな説がありますが、その中でも有力なのが次の3つの説になります。
●米国独立戦争の最中、ニューヨーク市北にあるイギリス植民地にあるバーでの出来事です。そこの女主人は、反独立派の大地主が住んでいる邸宅から雄鳥を盗み、ローストチキンを作り、独立軍の兵士に提供しました。その時、ミクストした酒の入っていたビンの中に、雄鳥の尻尾を差していました。それを見た独立軍の兵士は、その雄鳥の正体がわかり、「カクテルばんざい」と叫びました。このことからミクストした酒のことを「カクテル」と呼ぶようになったというものです。
●「カンペチュ」と言う、メキシコのユカタン半島の町にある酒場であった出来事です。バーテンダーの少年は、雄鳥の尻尾に似ている形をした木の枝で、ミクスト・ドリンクを作っていました。あるイギリス人がそれを見て、「何ですかそれは?」と聞きましたが、少年は言葉がわからなかったので、勘違いをして枝の呼び方の「コーラ・デ・カジョ」と答えました。そして、これをそのまま英語に訳した「Tailof Cock」が、今の「CockTail」に変化したというものです。
●ニューオーリンズで開店した薬局のヒット商品は、病人用のラムベースの卵酒でした。そしてフランス人は、その飲み物を「コクチェ」と呼ぶようになり、病人だけでなく、一般の人たちの間でも愛好者が増えていきました。その後、コクチェのような混ぜ物をした飲み物の事を「コクテール」と呼ぶようになったというものです。
【 ハートカクテル(ノックをしなかったサンタクロース) 】 動画時間 2:51